ONDOKU…音読のススメ
イマドキの受験英語って先生方は音読を熱心にすすめるようですね(@_@。…そんな時代なのか…たしかに安河内先生とか肘井先生とか武田塾とか…薦めてますねぇ。
でもここてギモンが浮かび上がります。
ざっくり言うけど音読ってどのことを言うの?そして語学のどのスキルを伸ばせるの?
・広義の音読…音声は聞かずに自己流でスクリプト見ながら声をだして読むこと…つまりは学校で声に出して読みなさい!って言われてたやつですね(笑)。リーディング力アップに地道に効果はあるけど発音は自己流で終わっちゃう。何度か↓のオーバーラッピングをやったあとなら別に悪くないと思いますが。てか、自分もこれやるのは好きです。口を動かすことって大事だし、入院中でもなんとかできる場所と時間見つけてやってました。
・オーバーラッピング…聞きながらスクリプトも見ながら同時に喋る。同じくリーディング力に加えて個々の発音や文全体の区切るとこやストレス、イントネーションが身につくでしょう、でもリスニング力に効果があるかというとスクリプト見ながらだから、…うーん、しないよりは良いですけどねぇ。
・シャドーイング…聞きながらスクリプトは見ずに追いかけて喋る。音声面はオーバーラッピング同様、それに加えてリスニング力アップには絶大な効果を得られるでしょう。でもわからない単語とか文構造とかあったらあいまいにしがちで、音は追えるけど意味は追えない、リーディングにそこまで効果があるとは思えないかなぁ。
…それぞれ一長一短あるわけですね。むやみにシャドーイングシャドーイングって言うけど、速く読めるようになるかもしれないけど読解できてるのかな?とギモンに思います。
そして音声コンテンツにもいろいろありますよね。
①ゆっくりでなおかつポーズを置いたもの
②ゆっくりめに喋ってるもの
③試験のような程良い速さできれいな音源
④ほぼナチュラルスピード
自分がやってる仏検単語集の長文は①と②で広義の音読とオーバーラッピングをやるのにはかったるいけどシャドーイングやディクテをやるにはちょうどいいです。
同じく自分がやってるNHKまいにちフランス語応用編は③に近く、広義の音読やオーバーラッピングにはちょうどいいけどシャドーイングには少しきついかなぁ。
そんなわけで、むやみに音読音読言われても自分が伸ばしたいスキルとやり方にあったコンテンツ選びが重要だとわかります。
写真は英語だけど音読にもオススメできる教材をてきとーに拾ってみました。
『DIALOGUE1200』
80語くらいの会話文、スピードは③、TOEICにも向く4ヶ国音声(英、米、豪、加)が特徴。ダイアログと単語帳を足した異色な教材ですね。受験向けでも使えるしTOEIC向けでも使えるし、英会話教材にもなる…変なの(笑)
『TOEIC Part3&4 鬼の変速トレーニング』
速さを変えて聞き取りを強化するTOEIC本、音読に使ってる英語講師もいるくらい使いやすいです。スピードは③を基本に鬼速〜亀速まで加工してあるかなりの変態教材www←褒めてるつもり。
『速読英熟語』
有名な学参ですが、熟語集というよりも音読教材として知られてるかもしれません(笑)。200語くらいの長文でスピードがなんと④、いやこれでシャドーイングできるまでにはかなりの訓練必要だと思います(^_^;)…はじめからスクリプトなしだと意味をつかめずに音を追うだけになっちゃいそう…諸刃の剣って感じ。
『NHK Enjoy Simple English Readers』シリーズ
言わずとしれたロングセラーなNHK講座をもとにした単行本。スピードは②。英語が苦手な人にオススメしたいですね。
『関正生Final時事英語』
CNN English Express誌と同じ出版社なのでCNNのニュース記事の中から関先生がこれから受験に出るテーマをセレクト。スピードは③と④があるのが嬉しいです。
他にも最近の英語長文問題集にはCDやダウンロード音声がついてたり、音読用の白文(空所や下線などがないもとの文章)がついてたり、と至れりつくせりです。関先生の『ポラリス』、安河内先生の『ハイパートレーニング』、肘井先生の『Solution』、旺文社の『全レベル問題集』あたりが手厚いです。
秋の夜長…寝る前10分の音読はいかが?